国連安保理議長、イエメンの人道状況に懸念を表明
6月 15, 2018 17:31 Asia/Tokyo
国連安全保障理事会のネベンジャ議長が、イエメンの状況に関する安保理の非公開会議の終わりに、この国の人道的な状況に懸念を示し、イエメンのフダイダ港の開港を求めました。
イルナー通信によりますと、ネベンジャ議長は、14日木曜、記者会見で、改めて、イエメン問題の唯一の解決法は政治的な方法だと強調し、グリフィス・イエメン担当国連事務総長特使の努力を支持しました。
ネベンジャ議長は、サウジアラビア主導の連合軍による攻撃の継続により、イエメンの危機が拡大しているとしました。
こうした中、ロシア外務省も、14日、声明の中で、サウジアラビアとアラブ首長国連邦の連合軍による、イエメン西部フダイダ港での作戦を非難し、「フダイダに対する攻撃は、イエメン全体にとっての悲劇になり、この国の危機の政治的な解決を損なうことになる」と強調しました。
サウジアラビアとアラブ首長国連邦の連合軍は、1か月前から、フダイダ港を占領するための作戦を開始しました。
フダイダ港は、イエメンに人道支援を移送する上での主要なルートです。
サウジアラビアは、アラブ首長国連邦、アメリカ、シオニスト政権、その他の同盟国の支援を受け、2015年3月から、イエメンを攻撃し、空、陸、海から封鎖しています。
この攻撃で、これまでにイエメン人1万4000人以上が死亡、数万人が負傷し、数百万人が住む家を失っている他、イエメンは医薬品や食料の深刻な不足に直面しています。