イエメン保健相、「子供300万人が極端な栄養不良に苦しんでいる」
10月 14, 2018 16:33 Asia/Tokyo
イエメンのムタワキル保健大臣が、少なくともイエメンの子供300万人、子供3人に一人が、極端な栄養不良に苦しんでいるとしました。
ムタワキル保健相は、13日土曜、アルマヤーディンチャンネルのインタビューで、「イエメンでは120万人の妊婦も、栄養不良に苦しんでいる」と語りました。
また、腎臓疾患で苦しむイエメンの人々の数も8万人と発表されており、そのうち8千人が人工透析を受けているが、溶解装置の不足により、彼らの命は危機に瀕しているとしました。
さらに、「イエメンと国連は最近、イエメンの患者や負傷者を国外に搬送することを目的とした空路の確保に関する合意を締結したが、サウジアラビア連合は、この合意の実施を妨害している」と述べました。
ムタワキル保健相は、イエメンの人道的状況は悲劇的だと強調し、国際社会に対して、サウジアラビアによるイエメンの人々に対する侵害行為を防ぐよう訴えました。
ユニセフは、イエメンの最近の状況は悲劇的だとして、「イエメンの医療・衛生システムは、サウジアラビアの攻撃により消滅している」と表明しました。
サウジアラビアはアメリカ、アラブ首長国連邦や数カ国の支援を受けて、2015年3月からイエメンに対する軍事介入を行い、全面的に封鎖しています。
サウジアラビアとその同盟国の攻撃で、これまでにイエメン人1万4千人以上が死亡、数万人が負傷し、数百万人が難民化しています。
また、これにより、イエメンは深刻な食糧と医薬品の不足に直面しています。
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