視点;アメリカに対峙するイラク
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アメリカに対峙するイラク
アメリカ軍の戦闘機が、この3日間で数回にわたりイラクの抵抗軍および、民兵組織ハシャド・アルシャビの拠点を爆撃しました。この攻撃はイラク国民の大規模な反発を引き起こしています。
アメリカ側は、今月12日にイラク・バグダッド北部にあるアルタージ基地がハシャドアルシャビによる攻撃を受けた、と主張しましたが、これに関する決定的な証拠を示していません。また、このアルタージ基地への攻撃を、イラクの抵抗グループやハシャド・アルシャビに対する攻撃の口実に挙げています。
イラク軍は、「この侵略がアルタージ基地攻撃への報復だったとする、このようなアメリカ側の口実は虚偽だ」と強調しました。イラク議会の法治国家連合のメンバーであるアリエ・ナスィフ議員も、「米CIAの要員およびアメリカの傭兵が、アルタージ基地への攻撃により、ハシャドアルシャビやそのほかの抵抗グループを狙うための手段を探していた」とし、「アルタージ基地へのミサイル攻撃の事実を調査すれば、この作戦が偽りのもので、その実行犯がCIA関連もしくは雇われの警備会社だったことがわかるはずだ」と語りました。
どうやら、アメリカはこの偽りのプロパガンダや攻撃により、以下の2つの重要な目的と追求しているものと見られます。
1つは、イラクにテロ組織という脅威を再度形成させることです。この脅威が再来すれば、アメリカ軍のイラク駐留を継続するためのお膳立てが整うことになります。
2つ目は、今回の攻撃でハシャド・アルシャビやそのほかの抵抗グループを弱体化させる下地を作ることです。実際アメリカは、ハシャド・アルシャビの拠点や位置づけの強化が、アメリカやシオニスト政権イスラエルの利益と安全保障に反すると考えています。このため、アメリカはイラク各地にあるハシャド・アルシャビの拠点を攻撃しているのです。
アメリカは、攻撃を仕掛けることでイラク国内の情勢不安を扇動することを狙う一方で、ハシャド・アルシャビを情勢不安の要因として吹聴しようとしています。実際に、アメリカはイラク国民にとってのハシャド・アルシャビのイメージやアイデンティティを歪曲しようとしているのです。
こうした中、イラクの要人や各団体が示した反応は、以下の2つの事柄を反映しています。
第1の点はイラクの各団体の多くが国内でのハシャド・アルシャビの役割を支持しているということです。
第2の点は、イラクの要人や各団体の多くが、ハシャド・アルシャビや抵抗グループの拠点に対するアメリカの攻撃を、イラクの国家主権への侵害とみなしており、その理由として、こうした攻撃がイラク領内からイラク人に対しなされているということが指摘できます。
しかし、アメリカのこうした行動は逆に、アメリカ軍のイラク撤収・追放に向けたイラク人の決意をさらに固めさせる結果となっています。
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