サウジアラビア
国際人権団体アムネスティ、「死刑はシーア派教徒に対するサウジの政治的武器」
4月 22, 2020 04:53 Asia/Tokyo
国際人権団体アムネスティインターナショナルが、「死刑は、サウジアラビア政府にとって、反対派=シーア派への政治的な武器になっている」としました。
米NBCニュースのインターネットサイトによりますと、昨年4月だけでサウジアラビアでは37人が処刑され、そのうち32名をシーア派教徒が占め、さらにそのうち14人は抗議行動への参加を理由に処刑されたということです。
アムネスティは最新報告において、「世界では死刑が5%減少しているにもかかわらず、サウジアラビアでは2015年にムハンマド皇太子が政権を掌握して以来、死刑が倍増している」としました。
59ページに及ぶこの報告から、サウジアラビアでの死刑執行件数が、2018年の149件よりも23%増加して、昨年は184件に上り、過去10年間で最多になったことを指摘しています。
アムネスティはさらに、「サウジアラビアでは、死刑という措置が国内の反対派=シーア派への政治的な武器として利用されている」と表明しました。
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