カショギ氏殺害事件でサウジ皇太子を提訴
10月 21, 2020 15:11 Asia/Tokyo
サウジアラビアの反体制派ジャーナリストで2018年10月に殺害されたカショギ氏の婚約者、ハディジェ・ジェンギズさんが、サウジアラビアのムハンマド皇太子とこの事件に関わった全てのサウジ高官を正式に提訴しました。
ファールス通信によりますと、カショギ氏が殺害直前に設立した人権団体「デモクラシー・フォー・ザ・アラブ・ワールド・ナウ(Democracy for the Arab World Now、DAWN)」は20日火曜、ジェンギズさんと同団体の弁護士2名が、ムハンマド皇太子およびカショギ氏殺害事件に関わった20人以上を、米首都ワシントンの連邦裁判所に提訴したことを発表しました。
反サウジ体制派だったジャマール・カショギ氏は2018年10月2日、トルコ・イスタンブールにあるサウジ総領事館において、サウジ本国から派遣された要員らの手により残虐な方法で殺害されました。
カショギ氏の名はサウジ政府の指名手配者リストに記載されており、同氏は逮捕されることを恐れて国外に在住していました。
サウジの裁判所は先日、この事件で起訴されていた容疑者らを無罪としました。
国連で超法規的な死刑問題を担当するアグネス・カラマード特別報告者は先月7日、このサウジ裁判所の審理過程や判決を「正義へのあざけり」と表現し、カショギ氏殺害事件の被告人らの裁かれた方法が、公正さや正義、透明性を欠いていたことを強調しています。
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