アラブ連合軍のイエメン攻撃により、6年で4万3000人以上死傷

3月 24, 2021 16:51 Asia/Tokyo

イエメンの人権センター「Ain al-Insania」が、サウジアラビア主導アラブ連合軍のイエメン攻撃により、この6年間にイエメン人4万3000人以上が死傷したとする最新の統計を発表しました。

イエメンのアルマシーラテレビによりますと、Ain al-Insaniaは23日火曜、6年間におよぶサウジ主導アラブ連合軍のイエメン侵略の期間に、同国内で1万7000人以上が死亡し、また2万7000人以上が負傷したと発表しました。

この発表では、「サウジ主導アラブ連合の攻撃により6年間で死亡した人数は1万7097人となり、その内訳は子ども3821人、女性2394人、男性1万882人だった。また、子ども4183人と女性2815人を含む2万7496人が負傷した」とされています。

またイエメンのインフラにおいては、15の空港、16の港湾、4764の道路・橋、307の発電・送電所、551の放送局、2228の貯水所がサウジの戦闘機の攻撃を受けています。

さらに経済においては、この6年間のサウジ主導アラブ連合による空・陸の攻撃で、395の工場、1万1387の商業施設、416の家畜飼育所、292の燃料輸送トラックの破壊という損害がもたらされています。

統計ではこれに加え、57万1190戸の住居、178の大学施設、1413のモスク、367の観光施設、390の病院・診療所、1102の学校・教育施設、7191の農地、143の運動施設、347の遺跡、48のメディア関係施設も攻撃の対象にされたとしています。

サウジアラビアは、アメリカ、アラブ首長国連邦、その他数か国の支援を得て、2015年3月からイエメンへの軍事侵攻を開始し、同国を全面的に封鎖しています。

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