米下院議員70人以上が、イエメン封鎖解除を要請
アメリカの下院議員70人以上が、バイデン大統領に宛てた書簡で、イエメン封鎖解除に向けた努力を要請しました。
ファールス通信によりますと、サウジアラビア主導アラブ連合軍が行っているイエメン封鎖は、同国の深刻な食糧・燃料不足を引き起こしています。
アダム・シフ情報特別委員長やジェロルド・ナドラー司法委員長を含むアメリカ下院議員70人以上は7日水曜、書簡でバイデン大統領に対し、イエメン封鎖解除をサウジに勧告するよう要請しました。
米CNNは先日の報道で人権団体の発表を引用し、イエメンの状況は嘆かわしいものだとして、「イエメン国内に残る燃料は、飢餓状態に陥っている同国北部の住民数百万人の救援には足りない」と伝えています。
バーニー・サンダース上院議員は、ツイッターにおいて、「米国の支持によりサウジアラビアが行っているイエメンでの戦争は、世界でも最悪の人道危機を記録している」と述べています。
民主党所属のマーク・ポカーン下院議員も、自身のツイッターで、「今年は、5歳以下のイエメン人の子どもが飢餓により40万人死ぬ可能性がある」としています。
また、「サウジ政府によるイエメン封鎖により、この人道上の危機が発生した」と指摘しました。
国連の専門家らも、イエメンは世界最悪の人道危機に直面していると説明しています。
サウジアラビアは、アメリカ、UAEアラブ首長国連邦、その他数か国の支援を得て、2015年3月からイエメンへの軍事侵攻を開始し、同国を全面的に封鎖しています。
この戦争でこれまでに1万7000人以上が死亡、数万人が負傷したほか、約400万人が住む家を失い難民化し、イエメンのインフラの85%以上が破壊されています。
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