サウジが、10年間拘束していたシーア派政治活動家を釈放
10月 28, 2021 18:51 Asia/Tokyo
サウジアラビアが、国内で反政府デモに参加し死刑宣告を受けていたシーア派政治活動家を、10年間の勾留の後に釈放しました。
IRIB通信によりますと、サウジアラビアの著名なシーア派聖職者、ニムル・アルニムル師の甥にあたるアリ・アルニムル氏は、サウジ政府への抗議デモに参加した罪で当初死刑宣告を受けましたが、27日水曜日に勾留を解かれ釈放されました。
アリ氏は、ニムル・アルニムル師の死刑が執行される数年前の17歳だった2012年、シーア派の人々が居住する東部州カティーフで反政府デモに参加した後に逮捕され、犯罪組織との関与や警察への暴力・襲撃といった他の容疑もかけられました。
一部の国際人権機関や国連人権高等弁務官事務所は、まだ若いアリ氏の釈放を求めましたが、サウジ政府はしばらく前まで、同氏へ死刑を執行すると主張し続けていました。
サウジ治安部隊はこの数か月に、ニムル・アルニムル師の弟で30歳になるアミン氏など、同師の家族を多数逮捕しています。
サウジ政権を批判した罪で死刑判決を受けていたニムル・アルニムル師は、2016年1月2日に刑が執行されました。この措置は、様々な国のイスラム教徒から広く非難されました。
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