英ジョンソン政権の「抗議辞任」は43人に、不祥事で混乱拡大
7月 07, 2022 15:41 Asia/Tokyo
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英ジョンソン首相
英ジョンソン首相の政権運営に抗議して政府役職を辞任した、同国与党・保守党の議員らが少なくとも43人に達しました。
報道各社によりますと、英政権内ではすでに、リシ・スナク財務相とサジド・ジャビド保健・社会福祉相が5日火曜、ボリス・ジョンソン首相に抗議し相次いで辞任を表明しました。
また、ウェールズ相のサイモン・ハート氏も6日、辞表を提出しています。
これらの閣僚らのほか、ジョンソン氏の政権運営に抗議して政府役職を辞任した与党・保守党の議員らは少なくとも43人に上り、政権内では混乱が広がっています。
一方、ジョンソン首相は6日水曜、相次ぐ不祥事を受け、ナディム・ザハウィ財務相ら複数の現役閣僚のグループから、首相官邸で直接辞任を促されました。
しかし、地元メディアによりますと、ジョンソン氏は会談で「経済成長に集中する夏か、党首選びによる混沌の選択だ」として、辞任を否定したということです。
ジョンソン政権を巡っては、新型コロナウイルス感染対策の行動規制に違反したパーティーが首相官邸で繰り返された問題に加え、最近では保守党幹部が性的問題で辞任しました。
このことから、不祥事が後を絶たないジョンソン政権の体質が問題視されており、党内では辞任を拒むジョンソン氏に反発が強く、政府役職の辞任のほか、首相支持を撤回する議員が相次いでいます。
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