7月 21, 2022 18:24 Asia/Tokyo
  • キッシンジャー氏
    キッシンジャー氏

「世界にはより良い指導者が必要だ」とかつて語っていたヘンリー・キッシンジャー元米国務長官が、このたび自国のバイデン大統領に対し、「中国との終わりない対立」を避けるよう警告しました。

ドイツ系アメリカ人で今年99歳になるキッシンジャー氏は、政治家、外交官、地政学顧問として、ニクソンおよびフォード政権では国務長官や国家安全保障担当大統領補佐官を務めてきました。

キッシンジャー氏は、ニュースサイト・ブルームバーグとのインタビューにおいて、中国の覇権を正しく理解する重要性を強調しました。

そして、「現在の地政学的状況において、米国と中国、またロシアとヨーロッパの間の衝突軽減のためには、”ニクソン流の柔軟性”が必要である」と述べました。

1970年代に米中間の関係改善を支援した同氏はまた、「中国は世界の覇権体制となるべきではない」と警告しました。

キッシンジャー氏はこれ以前にも、アメリカと中国の間で激化する敵対関係は「第一次世界大戦のような世界的大惨事」発生の危険を孕んでいると述べています。

同氏はまた、現在ヨーロッパで最大の危機となっているロシア・ウクライナ戦争についても触れ、「私は、協議を行うべき時が近づいていると考えている。クリミア半島の未来に関しては、協議に託されなければならない」としました。

 


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