ウクライナ軍が、東部ドネツク地域から退却
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セレンスキー・ウクライナ大統領が政府軍に対し、同国東部ドネツク地方の最前線からの退却命令を出しました。
(last modified 2025-10-27T05:05:03+00:00 )
7月 31, 2022 14:08 Asia/Tokyo

セレンスキー・ウクライナ大統領が政府軍に対し、同国東部ドネツク地方の最前線からの退却命令を出しました。

ロシアは去る2月24日より、ウクライナからの独立を宣言した同国東部ドネツクおよびルガンスクの2つの地域への支援のため、特殊軍事作戦を開始しています。

これらの2つの地域は、ロシア系住民の居住区域となっており、2014年には当時のウクライナで西側寄り勢力が当時の政権に対して起こしたクーデターを受け、ウクライナ中央政府から独立した人民共和国としての建国を宣言していました。

ウクライナ東部

 

国際通信イランプレスによりますと、ゼレンスキー大統領は30日土曜夜、全軍および全ての民間人らに対し、対ロシア戦争との最前線にあたるドネツク地域から即時の退却・退去を求めています。

ゼレンスキー大統領とともにウクライナを率いるイリーナ・ベレシチュク副首相も、地域の天然ガス資源が枯渇してきていることから、冬の到来前に退却・退去を完了すべきだとしています。

プーチン・ロシア大統領は作戦開始後、ウクライナでのこの特殊軍事作戦の目的として、非ナチ化および、ウクライナ東部のロシア系住民居住区域を大量殺戮から守ることを挙げてきました。

これに先立ち何度も西側諸国に対し、ウクライナ東部のロシア系住民に対するウクライナ軍の攻撃や人権侵害の無視に関して警告してきました。

西側寄りのウクライナ現政権は、2014年の政変および、ロシア寄りだった当時のヤヌコビッチ政権の退陣を受け、常に欧米諸国への接近を試み、さらにEUやNATO北大西洋条約機構といった西側組織への加盟を目指してきました。

同時に、アメリカを筆頭とする西側諸国も、ロシアをけん制し包囲する目的で、ウクライナに対し膨大な軍事・資金援助を行うとともに、NATOもウクライナでの同国兵の訓練や合同演習の開催というかたちで、ウクライナ国内に軍を駐留させています。

ロシアはこれに関してこれまでに何度も、同国に対するウクライナ側からの威嚇行為を一切許さない、と表明しています。

 


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