8月 28, 2022 16:28 Asia/Tokyo

マクロン仏大統領が訪問先のアルジェリアで、地元民による抗議に遭遇し、「ここから出て行け、アルジェリア万歳」などと罵言を浴びせられました。

ファールス通信によりますと、マクロン大統領はアルジェリア北西部にある同国第2の都市オランを訪問した際、現地の人々の抗議に遭遇しました。

公開された映像には、ボディガードがマクロン氏を車に乗せる際、群衆が「アルジェリア万歳」と叫んでいる様子が映っています。

この報道によりますと、市民の抗議を受けてマクロン大統領はオラン市訪問を短時間で切り上げたということです。

マクロン大統領は現在、この5年間で2回目となるアルジェリア訪問の最中にあります。

マクロン大統領による今回のアルジェリア訪問を前に、アルジェリア独立戦争に関する解釈や歴史認識の相違をめぐり、同国とフランスとの間では政治的緊張が高まっていました。

昨年末、アルジェリアはこの問題をめぐりフランス駐在大使を召還しました。

昨年10月、マクロン大統領は、アルジェリアの「軍政体制」が、その存続および存在の正当化を目的に独立戦争の記憶を利用しているとして非難しています。

また、「フランスの植民地支配以前のアルジェリア国民」の存在に疑問を呈し、「国民間の和解」を達成するためにこの問題に取り組む必要性を強調しました。

 


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