3月 13, 2024 14:28 Asia/Tokyo
  • フランスのマクロン大統領
    フランスのマクロン大統領

フランスが、ロシアを抜いて世界第2位の武器輸出国となりました。

スウェーデンにあるSIPRIストックホルム国際平和研究所の最新報告によりますと、2019年~2023年の期間のフランスの武器輸出量は、2014年~2018年と比べて47%増加しました。

これに対し、以前2位だったロシアは、ウクライナ戦争と自国の武器使用増加、西側による制裁が主な要因となり、武器輸出量が減少しました。

フランスの武器輸出相手は、アジア・太平洋諸国が42%で最多となり、西アジア諸国が34%でそれに続きました。

SIPRIのぺーター・ヴェーゼマン(Peter Weseman)研究員はこれに関連し、フランスがいわゆる「戦略的自律」を目指しているとしています。

同じくSIPRIのカタリナ・ヨキッチ(Katarina Jokic)研究員は、フランスが新型兵器に対する需要の世界的高さを利用していると指摘しています。

 

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このような需要の高まりの原因は、アメリカをはじめとした西側諸国が取る、危機を生み出すような好戦的政策にあります。

アメリカは、今回の報告でも武器輸出世界第1位となりました。

SIPRIによれば、2022年2月にウクライナ戦争が始まってより、少なくとも30カ国がウクライナへ主要な兵器を軍事支援の一環として供与しています。さらに、ウクライナ以外の欧州諸国も武器輸入を増加させ、これらの国にアメリカから大量の武器が流入しています。

SIPRIの統計によれば、2014年~2018年の期間に欧州の武器輸入量でアメリカが占めた割合は35%だったものの、2019年~2023年には55%にまで増加しています。

 


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