全米で5つの銃撃事件が発生、多数が死傷
(last modified Mon, 29 Aug 2022 09:55:09 GMT )
8月 29, 2022 18:55 Asia/Tokyo
  • 米での銃撃事件
    米での銃撃事件

アメリカ・オレゴン州、カリフォルニア州、インディアナ州、ニューヨーク州、テキサス州の5箇所で銃撃事件が発生し、多数の死傷者が出ました。

公式統計によりますと、米国内にはおよそ2億7000万から3億丁の銃器が出回っています。これは国民100人当たり約120丁の武器が存在する計算になります。

これにより、業務面の精神的な問題や、個人、家族、社会的な復讐など、さまざまな理由で武器の使用が増加しています。

全米各地では、武器携帯が自由であるために毎日のように銃犯罪が起こっており、その大半で死者が出ています。しかし、銃ロビー団体の力が非常に強いことから、米議会は武器所有を制限するには至っていません。

米オレゴン州ベンドのショッピングセンターで28日日曜夜に発生した銃撃事件では、警察によると少なくとも2人が撃たれて死亡し、容疑者本人も死亡したとみられています。

容疑者は駐車場で銃を撃ち始めたとみられる。ショッピングセンター内のスーパーに入ったところで1人が撃たれ、搬送先の病院で死亡が確認されました。

容疑者はその後もスーパーの中で発砲を繰り返し、さらに1人が撃たれて死亡しました。

また、カリフォルニア州ストックトンのシーク教寺院でイベントの最中にあたる現地時間の27日午後6時42分ごろ発砲がありました。

被害者は年齢がそれぞれ32歳、28歳、27歳の男性で病院へ搬送され、命に別条はないとみられるということです。

警察によりますと、容疑者はシーク教徒の男2人で、28日時点で逃走中であり、容疑者と被害者との間で騒ぎが発生し、それが発砲につながった、ということです。

さらに、現地時間の同日未明、インディアナ州インディアナポリスのホテル前で銃撃事件があり、当局によるとオランダ陸軍の兵士3人が負傷しました。

3人とも近くの病院に運ばれたものの、少なくとも1人は重体とされています。

オランダ国防省によると、負傷したのはオランダ陸軍特殊部隊の兵士で、訓練の一環としてインディアナ州に滞在していたということです。

これまでの捜査の結果、事件は兵士たちが滞在しているホテル前で、兵士たちの自由時間に発生し、被害者と容疑者の間の争いが銃撃事件に発展したことが判明しています。

なお、この事件に関係した逮捕者は発表されていません。

同日はさらに米ニューヨーク・コニーアイランドの遊歩道で27日夜、発砲があり、男性1人が死亡したほか、4人が負傷しており、警察が少なくとも1人の銃撃犯の行方を追っています。

警察はCNNの取材に対し、当局が1人の行方を追っていると確認した。警察は銃撃犯の服装、使われた銃器の種類や発砲に至った経緯も明らかにしていません。

さらに、 米テキサス州ヒューストンで28日未明、男が集合住宅の建物に放火して逃げようとする住人を銃撃する事件があり、3人が撃たれて死亡、2人が負傷しました。容疑者の男は40歳くらいのアフリカ系米国人で、警官に射殺されました。

アメリカは、暴力、人質、武力攻撃の波に直面しており、毎年全米で銃撃により数千人もの人々が死傷しています。

 


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