9月 13, 2022 15:24 Asia/Tokyo

英製薬大手アストラゼネカが、コロナワクチン巡る米株主の訴訟で勝訴しました。

ロイター通信が12日月曜、米ニューヨークから伝えたところによりますと、アストラゼネカが新型コロナウイルスワクチンの臨床試験に関する問題を隠したため、米当局によるワクチンの承認を得にくくなり株価が下落したとして、米株主が同社を相手取って集団訴訟を起こしていました。

この問題で、米マンハッタン連邦地裁は12日、同国ミシガン州デトロイト・ウェイン郡退職者年金基金など、株主側の訴えを退ける判決を下しています。

同裁判所の判事は、アストラゼネカによる誤解を招くコメントを株主側は特定しておらず、同社が意図的に株主を騙したとの主張も根拠が不十分だと指摘し、同社と幹部らには、臨床試験を巡る「マイナスの事実」を開示する「一般的な義務」は無いと結論付けました。

この問題について、株主側は、アストラゼネカのワクチンの臨床試験が、設計や実施上の欠陥、当局および市民との意思疎通の不備によって「阻害された」ことが発覚し、2020年末から21年初めにかけて同社のADR米国預託証券価格が下落したと主張していました。

なお、アストラゼネカ製の新型コロナワクチンは、現在も米国での使用が承認されていません。

 


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