サハリン州知事、ゼレンスキー氏の「北方領土は日本領」発言に反発
10月 08, 2022 20:23 Asia/Tokyo
ウクライナのゼレンスキー大統領が北方領土(ロシア側呼称;南クリル諸島)における「日本の主権を尊重する」とする発言に、地元サハリン州のワレリー・リマレンコ知事が反発しました。
ロシア・スプートニク通信によりますと、リマレンコ知事はSNS上の自身のページにおいて、「クリル諸島はロシアの領土だ。クリルの帰属をめぐるいかなる論争や国家の一体性を侵害する挑戦は受け入れられない。特にそれがウクライナの代表者らによるものというのはばかげている」と述べています。
また、2020年の領土割譲禁止を定めた憲法改正を念頭に、「サハリン州の住人を含むロシア国民は自らの選択を成し遂げ、この問題に終止符を打ったのだ」と主張しています。
これまでにウクライナ最高議会は、「日本の北方領土に関する国際社会への呼びかけ」に関する決議を採択し、北方領土に関する日本の立場を支持してきました。
ゼレンスキー大統領も「ロシアが不法占拠している北方領土を含む、日本の主権と領土の一体性を支持する」とビデオメッセージで発言し、日本との連携をアピールしています。