ウクライナ全土に空襲警報が発令
ウクライナ全土の複数の都市で、11日火曜早朝から爆発音が響き、空襲警報が鳴り響いた模様です。
イルナー通信が複数の報道として伝えたところによりますと、ウクライナ南東部ザポリージャの軍事インフラと貯蔵倉庫がロシアのミサイル攻撃を受け、約16回の爆発音が聞こえたということです。
ロシア・スプートニク通信は地元メディアの報道として、ウクライナの南部ザポリージャ、オデッサ、中央部ヴィーンヌィツャ、南部ニコラーエフ(ムィコラーイウ)州、西部リウネ、北部ジトーミル、南東部クルィヴィーイ・リーフ、首都キエフ (ウクライナ語読み;キーウ)、西部フメリニツキー州、西部リボフ(リヴィウ)、東部パウロフラード、西部イヴァーノ=フランキーウシク、中央部ヴィリノヒールシク、中部ヴィーシュホロドで空襲警報が出されていることを明らかにしました。
また、中部ヴィーンヌィツャ州の火力発電所が無人機による攻撃を受け、これにより施設は損壊しています。
これを受け、ウクライナ・エネルギー省は欧州への電力輸出を停止しました。
ウクライナのエネルギー大臣は、「わが国のエネルギー網に対するロシアの攻撃は『今回の戦争で最大の攻撃』だった」としています。
バイデン米大統領はウクライナのゼレンスキー大統領との電話会談で、「米は、高度な防空システムをウクライナに送る」と約束しています。
ロシアのプーチン大統領は今月8日、演説の中で、「ロシア本土とクリミア半島をつなぐクリミア橋での爆発と火災により、道路と鉄道の一部が崩壊したことは、ロシアの重要なインフラ破壊を目的としたテロ攻撃だ」と説明しました。
また、ロシアとしてしかるべき報復措置を講じることについて警告しています。
また、別の報道によりますと、小麦の国際価格は、ウクライナからの輸出妨害への懸念と、最近のロシア・ウクライナの間の激しい紛争により上昇しています。