米当局が、軍内での自殺の増加を懸念
(last modified Wed, 12 Oct 2022 10:05:07 GMT )
10月 12, 2022 19:05 Asia/Tokyo
  • 米兵士  
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アメリカの政府関係者が、米軍兵士の間での自殺の増加を懸念しています。

特に世界各地で長期間にわたる任務を迫られた人を含むアメリカ兵の精神的ストレスが増大しており、米軍内では自殺が大流行しています。

AP通信によりますと、兵士の間での自殺件数が増加していることから、米軍当局は兵士らの精神面の健康の問題に注目しようと努めています。

この報道ではまた、去る3月にオースティン米国防長官が米兵らの精神面の健康調査および軍兵の自殺対策計画のための独立委員会の設置を明らかにしたということです。

アメリカ国防総省の報告によりますと、2015年から2020年までの間に、現役の米軍兵士の自殺件数が40%以上増加したことが判明しています。

米軍兵士とその家族の間の自殺件数が非常に多いアラスカ州といった地域では、同期間中のこの数字は2倍となっています。

2021年に、戦争費用プロジェクトとして知られる研究所の調査から、2001年9月11日の米同時多発テロ攻撃以降に同国で自殺したアメリカ兵の数は、この期間中に戦場で死亡した兵士の数の 4 倍であることが明らかになりました。 .

この研究の最終報告書では、甚大なストレスがアメリカ兵の自殺増加の最も重要な要因であるとされています。

戦場から帰還した米兵の大半が通常生活に復帰できず、再び社会に溶け込めない状態となっています。

こうした中、米軍兵士の自殺問題への対処を支援する十分な心理センターは存在していません。

これに先立ち、アメリカ国防総省傘下の組織「自殺防止タスクフォース」は最新発表の統計で、2021年のアメリカ兵の自殺数は過去83年間で異例の多さとなり、第二次世界大戦以来最多数に達したと発表しました。

 


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