米政治学者、「ウクライナ戦争の元凶は我々自身」
(last modified Thu, 13 Oct 2022 09:53:19 GMT )
10月 13, 2022 18:53 Asia/Tokyo
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アメリカの著名な政治学者、ジョン・ミアシャイマー氏が「ウクライナ戦争の元凶・張本人は西側である」と語りました。

ファールス通信によりますと、国家が他国に対してパワーの拡大を試みる行為主体だと想定して安全保障を研究する攻撃的現実主義(オフェンシブ・リアリズム)の代表的論者であるミアシャイマー氏は、ウクライナ戦争の根源や勃発原因を調査し、「ロシアのプーチン大統領によるウクライナへの攻撃の目的は、同国の征服および、ロシア連邦への編入である」というアメリカのメディアの主張を否定し、「この戦争の原因は、西側がロシアに降りかかる現存の脅威を無視したことにある」と述べています。

また、「今や本格的な戦争と化したこの危機は、ウクライナをロシア国境における西側の拠点にしようとする西側の行動によるものだ」としました。

そして、2008年4月のルーマニア・ブカレストでの NATO北大西洋条約機構会議と、この軍事同盟へのウクライナとジョージアの加盟計画に触れ、「ロシアは当時、このことが同国にとって譲れない一線を越えることになり、それを行うことは容認できず、ロシアの存在に対する脅威と見なされる、と明言した」と述べています。

さらに、「2021年1月にバイデン米大統領が就任した際、トランプ前政権以上のウクライナ支援策を講じたが、これは事実上ロシアの譲れない一線を越えている」と述べました。

戦場で西側諸国がウクライナを支援しているにもかかわらず、同国の全領土の15%を占めるドネツク、ルガンスク、ヘルソン、ザポリージャは、住民投票の後、ロシア連邦に編入されました。

 


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