ドイツで行き場失うアフガン難民
(last modified Thu, 20 Oct 2022 08:26:01 GMT )
10月 20, 2022 17:26 Asia/Tokyo
  • ドイツでのアフガン難民
    ドイツでのアフガン難民

ドイツ国内に住むアフガン難民が、自らの処遇未定や生活拠点がないことに抗議しています。

占領や戦争は、長年にわたってアフガン市民が国外へ脱出する要因となってきました。イランやパキスタンは数多くの問題にもかかわらず、過去40年にわたっておよそ700万人のアフガン難民を受け入れ続け、世界で最も多くのアフガン難民を受け入れてきました。

タスニーム通信によりますと、ドイツ外務省および内務省は最近、1カ月あたりおよそ1000人のアフガン難民およびその家族を受け入れる計画に同意しました。しかし、同国に住む一部のアフガン難民は、住宅不足や難民キャンプでの生活上の問題について抗議しています。

昨年8月のタリバン政権掌握後にドイツに亡命し、現在家族とともに同国ミュンヘンで仮設住宅に住むアフガン難民は、難民が抱える生活上の問題について、「数十家族が、4階建ての1つの家に住んでおり、生活に必要な設備が足りない」と語ります。

匿名を条件に語ったこの難民は、寒くなるにつれ子供たちが病気になったが、十分な暖房器具がないといいます。

また、キャンプでの難民生活の問題点として、浴室や台所も家庭ごとに分かれておらず、大人数が1つの部屋に押し込められ、お互いのプライバシーがないことを挙げました。

この難民は7カ月以上このような条件で生活しているといい、いつになったら家庭ごとに個別の住居が与えられるか未だ明らかでなく、一部の家庭は2~3年も難民キャンプで生活しているといいます。

この難民によると、ドイツ国内の仮設住宅は民間企業が運営しており、政府は難民たちの問題を把握していないということです。

独ニュルンベルクに住む別の難民も、アフガン難民に対する差別的な対応について語り、行政はアフガン難民に対してウクライナ難民ほど注目せず、より少ない住宅しか与えられていないということです。

 


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