仏極右議員が登院停止に、黒人議員演説中に「アフリカに帰れ」と暴言
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フランス下院が、黒人議員に向かって人種差別的発言をした極右議員を15日間の登院停止としました。
(last modified 2025-06-25T12:06:53+00:00 )
11月 05, 2022 15:38 Asia/Tokyo
  • 仏極右議員が登院停止に、黒人議員演説中に「アフリカに帰れ」と暴言
    仏極右議員が登院停止に、黒人議員演説中に「アフリカに帰れ」と暴言

フランス下院が、黒人議員に向かって人種差別的発言をした極右議員を15日間の登院停止としました。

フランス通信によりますと、フランスの国民議会(下院)は4日金曜、黒人議員の演説中に「アフリカに帰れ」と議場でやじを飛ばした極右「国民連合」所属の議員に対し、15日間の登院停止と議員報酬半減という異例の処罰を賛成多数で決定しました。

左派「不屈のフランス」所属のカルロス・マルテン・ビロンゴ議員が今月3日、仏NGO「SOSメディテラネ」が海上で234人の移民を救助した船の寄港先を確保するよう求めていることを受け、代表質問を行っていたところ、「アフリカに帰れ!」と国民連合の新人議員グレゴワール・ドフルナス氏がやじを飛ばし、議場は騒然となりました。

この発言は、超党派で非難を呼んでいました。

ドフルナス氏は、特定の個人への人種差別ではなく、地中海で救助される不法移民に対する発言だったと弁明しています。

ドフルナス氏の発言は誰を対象にしたか明確ではありませんが、ヤエル・ブロンピベ議長は採決後、「人種差別は、その対象が何であれ、議会でわれわれを一つにしている共和国の価値観に反している」と述べました。

今回の処罰は、議場での議員の言論の自由を広く認める議会規則の中では最も重い処罰となります。

また、1958年に当時のシャルル・ドゴール首相が樹立した第五共和制史上、議員がこうした処罰を受けるのは2度目のことです。

 


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