G20サミット開幕、インドネシア大統領が冒頭演説で団結を要請
11月 15, 2022 14:26 Asia/Tokyo
インドネシアのバリ島で15日火曜、主要20カ国・地域(G20)首脳会議(サミット)が開幕しました。
ロイター通信によりますと、議長国を務めるジョコ・インドネシア大統領は会議の冒頭に演説し、各国に団結を呼びかけたほか、「世界が冷戦に再び陥ることを許してはならず、対立を終わらせなければならない」と述べています。
また、戦争が終わらなければ世界が前進することは困難だと指摘した一方で、ウクライナにおける戦争への直接的な言及は避けました。
そして、「われわれにはほかに選択肢はない。世界を救うために協力が必要だ」と強調し、「G20は包括的な経済回復の触媒とならなければならない。世界を分断してはならない。再び冷戦に陥らせてはならない」と訴えています。
外交筋によりますと、全参加国の合意が必要な共同声明は出さずインドネシアが議長総括を発表する公算が大きい、ということです。
去る2月末のウクライナ危機勃発後、初めてとなるG20サミットは、岸田首相も出席しており、ウクライナ情勢を背景にした世界的な食料やエネルギーの価格高騰などについて、日本の立場や取り組みを説明することにしています。