米が来年中に経済不況に陥る可能性
11月 29, 2022 19:56 Asia/Tokyo
信用格付け機関「S&Pスタンダード アンド プアーズ」が最新の報告において、来年のアメリカ経済は景気後退の可能性が高まっていると発表しました。
イルナー通信によりますと、S&Pは現地時間の28日月曜、報告において「米国が来年の景気後退を回避できる可能性は低下している」との見解を示しています。
S&Pのシニア研究員であるベス・アン・ボビノ氏は、「商品価格指数や金利上昇、およびアメリカ国民の購買・消費力の低下といった予測に着目すると、米国は2023年に景気後退に見舞われるだろう」としました。
また、「米国のGDP国内総生産は来年、成長率が 0.8%減少してマイナス 0.1%になる」との予想を示しています。
さらに、「アメリカで商品価格指数と(銀行)金利の急激な上昇により、国民の購買力と民間部門の需要が減少する」としています。
S&Pの報告はまた、米国経済の景気後退の可能性を高める外的要因として、ウクライナ戦争、台湾をめぐる緊張、中国の経済成長率の低下を挙げています。