OPECプラスの減産維持などで原油先物が上昇
12月 05, 2022 20:30 Asia/Tokyo
アジア時間5日序盤の原油先物価格が、上昇を見せています。
ロイター通信によりますと、OPEC石油輸出国機構とロシアなど非加盟国で構成するOPECプラスによる現状維持の決定や、ロシア産原油に対するEUの禁輸措置およびG7・主要7カ国などの上限価格が5日に発動することが、その材料と見られています。
需要面では、中国で新型コロナウイルス対策の厳格な行動制限を緩和する動きが広がっており、プラスに働くとの期待があります。
北海ブレント先物は1ドル超上昇し、1バレル87.01ドルを付けました。また米WTI先物も1ドル超上昇し、81.29ドルとなっています。
OPECプラスは、日量200万バレルの減産を11月から2023年末まで実施するとした10月の決定を維持しています。
アナリストらはOPECプラスの会合について、ロシア産原油に対するEUの禁輸措置やG7の1バレル60ドルの上限価格設定の影響を見極めるため、方針を据え置くと予想していました。ロシアは上限価格を設定する国には原油を輸出しないと警告しています。
RBCキャピタル・マーケッツのアナリストは「前例のない不透明感を踏まえると、OPECプラスの様子見の戦略は非常に健全に思える」と指摘しています。
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