ペルー議会が大統領を罷免
12月 08, 2022 15:31 Asia/Tokyo
ペルー議会が、カスティジョ大統領を罷免しました。
フランス通信によりますと、ペルー議会は7日水曜、130議員のうち101人がペドロ・カスティジョ大統領の罷免を求める弾劾決議案に賛成票を投じています。
これにより、ディナ・ボルアルテ副大統領が同日、大統領に就任しペルー初の女性大統領となりました。
ボルアルテ氏は、2026年まで政権を担当する予定です。
ボルアルテ副大統領はツイッターへの投稿で、大統領の発表を「クーデター」と非難しました。
カスティジョ氏はこの直前に議会の解散を宣言していましたが、議会はそれを無視し採決を断行した形となっています。
検察庁はその後、憲法の秩序を乱した「反逆」と「陰謀」の容疑でカスティジョ氏を拘束したと発表しました。
首都リマでは数十人が街頭に出てペルーの国旗を掲げ、カスティジョ氏の失脚を祝いました。
一方南部アレキパなどでは、同氏の支持者が抗議デモを行い警官隊と衝突しています。
元教員のカスティジョ氏は、昨年の大統領選でケイコ・フジモリ氏に対し予想外の勝利を収め同年7月に就任しましたが、度重なる内閣改造や複数の汚職捜査、反政府デモといった波乱が続き、今回の弾劾投票は3度目となっています。