ガーナが事実上のデフォルト、大半の対外債務支払いを停止
12月 20, 2022 15:03 Asia/Tokyo
西アフリカ・ガーナが、事実上のデフォルト(債務不履行)に陥ったことが明らかになりました。
ロイター通信がガーナ首都アクラから報じたところによりますと、経済危機に見舞われているガーナは19日月曜、大半の対外債務について支払いを停止しています。
ガーナ財務省は「暫定的な緊急措置」として、ユーロ債や商業ローン、ほとんどの二国間借り入れの返済をしないと発表しました。
また、「自国が抱える債務の持続可能性を図るために全ての対外債権者と協議に入る用意がある」としています。
ガーナは先週、IMF国際通貨基金から30億ドルの融資を受けることで実務者レベルの合意に達していました。
もっとも、既に国内債務に関しては再編プログラムを発表した一方で、IMFは包括的な債務再編を支援の条件としています。
今年初め、複数の格付け会社がガーナの格付けを引き下げて以降、同国は借り換えに苦戦を強いられてきており、去る9月時点の公的債務は4674億セディ(リフィニティブのアイコンに基づくと55億ドルに相当)で、このうち42%が国内債務となっています。
また、同月のガーナの国際収支は34億ドル強の赤字で、前年同月の16億ドルの黒字から悪化しました。
さらに、国内では歳入の70─100%が債務返済に充てられ、国内の物価上昇率は11月に最高で50%に跳ね上がっています。