英・豪州間の乖離が拡大
2月 02, 2023 20:23 Asia/Tokyo
中央銀行であるRBAオーストラリア準備銀行が、元首である英君主の肖像を5豪ドル紙幣から外し、先住民の文化を尊重したデザインに変更すると発表しました。
フランス24チャンネルによりますと、RBAが2日木曜に発表した声明では、先日死去した英女王の故エリザベス2世の肖像が現国王チャールズ3世のものに置き換わることはない、とされました。
評論家らは、「オーストラリアの決定は、同国の英王室からの乖離を示すものだ」との見方を示しています。
RBAはまた、「豪州政府はこの決定を支持している」と強調し、「初期のオーストラリア先住民の文化と歴史を尊重する新しい計画について、先住民らに諮り相談がなされるだろう」としました。
フランス24チャンネルの報道は、「現在のオーストラリアでは、イギリスの統治者の肖像が印刷されている紙幣は5ドル紙幣のみである」と説明しています。
このため、5ドル紙幣のデザイン変更後はオーストラリアの現行紙幣から英君主の姿がすべて消えることになります。英君主を元首とする立憲君主制から共和制への移行を唱える共和派は、これを歓迎しているということです。
オーストラリアは、イギリス国王を公式の政府元首とする英連邦国の 1 つです。昨年9月8日にエリザベス2世が死去した際にも、同国は1日を国の服喪の日に充てると発表していました。
しかし、オーストラリアの先住民団体の一部は、英国の植民地主義の破壊的な結果を非難して、自国における君主制の廃止を求めています。
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