IOCが各国政府に反論、 ロシア選手「中立」案めぐり
2月 22, 2023 15:36 Asia/Tokyo
一部の国が「ロシアとベラルーシの選手のパリ五輪への中立での参加」に懸念を表明したことに対し、IOC国際オリンピック委員会がこれに反論しました。
フランス通信によりますと、ロシアとベラルーシの選手が中立の立場で2024年パリ五輪に参加できるようにするという提案をめぐり、一部の国がこれに懸念を示していました。
これに対し、IOCは21日火曜、「理由の『明確化』を求めた各国政府は、『明確な人権に関する懸念』に対応できていない」と表明しました。
また、「国連人権理事会の特別報告者が示した明確な人権に関する懸念に、(各国の)発表文は対処していない」と指摘しました。
さらに、各国政府への返答の中で、中立の選手の定義については昨年12月に検討済みだと主張するとともに、「五輪ムーブメントの全関係者のリーダーが、今回の人権に関する懸念に取り組み、そうした中立性の幅広い原則を確立した」と表明しました。
原則では中立の選手に対して、テニスなどの多くの個人スポーツと同じように、「自らの国や、国内のその他の組織を決して代表しない」こと、また「五輪憲章を全面的に尊重する」ことを求めています。
IOC理事会は、去る1月下旬に国連の特別報告者2人と話し合った後の発表文で、五輪憲章に従ってすべての選手の権利を尊重し、平等に扱う必要性を訴えています。
その上で、IOCは「ウクライナでの戦争を積極的に支持するという、われわれの平和の使命に反する行動を取っていない選手のみが出場できる」としています。
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