3月 29, 2023 20:40 Asia/Tokyo

ピューリッツァー賞を受賞したこともあるアメリカのジャーナリスト、シーモア・ハーシュ氏が、「米国は、ロシアの天然ガス輸送用海底パイプライン・ノルドストリームの爆破事件について調査しない。それは事件の犯人を知っているからだ」としました。

ロシアのアラビア語チャンネル、ロシア・アルヨウムによりますと、ハーシュ氏は、「米国は、ノルドストリームに爆弾を仕掛けた3か月後、冬の到来前にドイツがロシアからのガス輸入を断念するよう、これを爆破する決断を下した」と明らかにしました。

続けて、「ヨーロッパ諸国、特にドイツがロシアに反対する立場をやめるのを、米国が恐れていたことは明らかだ」と述べました。

同氏は今年2月初旬、米海軍が2022年6月にノルウェーの専門家らの支援のもと、ダイバー演習を装いながら、ノルドストリーム1および2のガスパイプラインの下に爆発物を仕掛けたことを明らかにしていました。

この作戦の実施は、バイデン米大統領が決定したということです。

2022年9月27日、ノルドストリームのパイプラインが爆破によって前例のない規模で破壊されたことが報告されましたが、スウェーデンの地震研究者らは前日の26日、パイプラインの通り道で爆発が2回にわたり起きていたと記録していました。

ノルドストリーム1および2への同時攻撃により、バルト海ではガスの圧力が急低下してガス漏れが発生しました。

このような中、国連安全保障理事会は27日月曜、ロシアのポリャンスキー国連次席大使により出されていたノルドストリーム爆破事件についての独立調査要請に反対したうえで、スウェーデン、ドイツ、デンマークの各国に安保理へ報告を行うよう求めました。

 


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