英王室の財産隠しが発覚
4月 27, 2023 17:25 Asia/Tokyo
チャールズ3世の戴冠式が近づく中、英ガーディアン紙が、英王室の財産隠しとその手法を暴露しました。
ガーディアン紙によりますと、チャールズ3世の弟・アンドリュー王子が、王室の資産を一般の目から秘匿するために設立された英政府傘下のペーパーカンパニーを利用して、自らの資産を隠していたということです。
アンドリュー王子は、1970年代に当時の女王エリザベス2世の資産隠しのため設立されたイングランド・ノミニー銀行を利用した、少なくとも5つの王族の一人とされています。
それによると、この銀行は、当時のエリザベス女王が英政府の協力を得て、王室がこの銀行を利用して資産隠しができるよう法律を改正したということです。
イングランド・ノミニー銀行を利用したのは、アンドリュー王子だけでなく、エリザベス女王の妹・マーガレット王女、エリザベス女王の夫・フィリップ、そしてその子息であるチャールズがいます。
今回の報道は、チャールズ氏の戴冠式を10日後に控えた中で報じられました。
チャールズ氏は反王室派や独立派からの抗議に直面しているほか、世論調査でも人気を欠いています。
反王室運動には数万人の支持者がおり、王室は過去に人々に強いた圧政の名残であるとして、王室制度を存続するかどうかの国民投票を求めています。