発展途上国が米国から乖離
4月 30, 2023 20:53 Asia/Tokyo
暴露されたアメリカの機密情報から、パキスタン、エジプト、インド、ブラジルなど発展途上国がアメリカから乖離しつつあることが明らかになっています。
世界では現在、19カ国がブラジル、ロシア、インド、中国、南アフリカで構成されるBRICsへの加盟を希望しています。この組織は、加盟国間の金融・経済協力の拡大及び、国際貿易における米ドル支配継続への対抗といった変化を追求しています。
BRICSの南アフリカ代表は、サウジアラビア、イラン、アルゼンチン、アラブ首長国連邦、アルジェリア、エジプト、インドネシアも加盟申請を提示しているとし、「BRICS次期会合で組織の拡張とその実行方法について検討がなされるだろう」としました。
米紙ワシントン・ポストの報道によれば、公表されたある機密文書の中で、パキスタン外務次官は2023年3月に、"パキスタンはもはや中国とアメリカの間に置かれることを望まない”と語った、とされています。
同外務次官はまた、パキスタンにとっての真のパートナーは中国であるとしました。
BRICsの拡大と構成国間の協力の増大により、国際取引におけるドルの位置付けがこれまで以上に弱まり、また西側の政策や制裁に経済的打撃を受けた国がBRICSに加盟し、アメリカから距離を置く国が増えそうな気配です。これは、アメリカが強く懸念している問題です。