ベトナムが、「一つの中国」の原則順守を改めて強調
6月 28, 2023 18:08 Asia/Tokyo
ベトナムのファム・ミン・チン首相が中国の習近平国家首席との会談で、「一つの中国」の原則への順守を強調しました。
ブリンケン米国務長官が中国を訪問した数日後、アメリカは中国の反対に関らず、ベトナムに原子力空母を派遣しました。
さらに、今月25日には米海軍原子力空母「ドナルド・レーガン」が、ベトナム中部ダナンに寄港しました。
中国が、同国の「一つの中国」原則を元に本土からの台湾の分離に向けたあらゆる行動に反対している中、ファム・ミン・チン首相は中国を訪問し、習国家主席との会談で、ベトナムとして「一つの中国」原則を順守していることを強調しました。
イルナー通信によりますと、チン首相は現地時間の27日火曜午後、中国・北京入りしました。
チン首相は習国家主席との会談で、「わが国は中国との関係拡大を求めており、わが国に対する中国の支持に常に感謝している」と述べました。
また、「わが国は『一つの中国』原則を徹底的に順守しており、習国家首席が国連で打ち出したグローバル発展イニシアティブを支持する」としました。
一方の習国家首席もこの会談において、「わが国は、ベトナムを近隣外交での優先課題としている」とし、「両国は混乱した国際情勢に対処する上で、平等、連携、相互信頼、双方が勝者となる協力の精神を維持し、共同発展、両国国民のより良い利益、更なる安定樹立のために互いに協力すべきである」語りました。
アメリカの国際問題専門家であるDaniel Kovalik氏は、中国周辺での米軍駐留について、「アメリカは、中国を治安・軍事問題に巻き込むことで、同国の経済成長を阻止できると考えている」との見解を示しています。
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