Pars Today

ヨーロッパ全体で、少なくとも89万5000人が住む家がなく、路上で夜を明かしていることが明らかになっています。

この統計は、ヨーロッパでホームレスの人々の数が増加しており、ヨーロッパ諸国が市民の基本的権利のひとつである住宅の確保に成功していないことを示すものです。

イギリスの新聞ガーディアンによりますと、欧州のホームレス問題に取り組むNGO「FEANTSA」は報告の中で、ヨーロッパ圏内では少なくとも89万5000人が夜になると路上で寝泊まりしている、と発表しました。

このホームレス人口は、イタリア北西部トリノやフランス最大の港湾都市マルセイユの人口に等しいとされています。

ガーディアンはまた、「ホームレス人口に関するこの統計データは、あくまでもヨーロッパ諸国の政府発表によるもので、路上生活者が最低でもこれだけの数に上ることを示している」としています。

また、別の報道によれば、2020年にはフランスで人口の5分の1は、不適切な住宅に生活し、また同国の全世帯の４分の１は不適切な賃貸住宅に居住していたとされています。

なお、EUの統計局「ユーロスタット」の報告によれば、EU加盟国の総人口のうち約2000万人が1年中、ある意味で住居がない状態にあった、ということです。