ロシアが米に核兵器使用を示唆

ロシアのメドベージェフ安全保障会議副議長が、アメリカのニューヨークにある世界貿易センタービルなどが攻撃された米同時多発テロの記念日である11日月曜、核兵器の使用を示唆してアメリカを脅迫しました。

メドベージェフ副議長は11日、「おそらく、9月11日は再び起こるだろう。今度は核兵器が使用されるかたちで」と述べました。

同副議長は以前にも、他国がウクライナ戦争に参戦した場合、ロシアが核兵器使用に訴える可能性があるとしていました。

西側諸国、中でもアメリカは、1年以上にわたってウクライナに政治的、軍事的支援を行っています。しかしそれらの支援は、戦況に大きな影響は与えていません。

22年前の2001年9月11日に起きた米同時多発テロでは、テロ組織アルカイダのメンバーとされる者たちによってアメリカの国内便4機がハイジャックされました。このうち、2機はニューヨークの世界貿易センタービルに、1機は首都ワシントンの国防総省に突っ込みました。そして、残る1機はワシントンに向かっていたものの、乗客たちの抵抗によって標的にはたどり着かずにペンシルベニア州内に墜落しました。

同事件に関与した19人のうち、15人はサウジアラビア国籍だったとされています。

あわせて3000人近くが死亡したこの事件に対しては、テロ組織アルカイダが犯行声明を出しました。

アメリカ政府はこの事件後、まずアフガニスタンを、その次にイラクを軍事攻撃しました。

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