EU気象機関:今年は史上最も暑い9月に、例年との差は「異常」
10月 05, 2023 15:21 Asia/Tokyo
今年は史上最も暑い9月となったことが明らかになりました。
フランス通信によりますと、EU欧州連合の気象情報機関「コペルニクス気候変動サービス(C3S)」は5日木曜、観測史上最も暑い9月となった先月の気温は、例年を「異常」に上回ったと発表しました。
C3Sの発表では、世界の今年9月の平均気温は、2020年の記録を0.5度上回る16.38度だったということです。
このことから、先月は1940年までさかのぼる記録の中で「最も異常な暑い月」となり、産業革命前の1850~1900年の9月の平均気温よりも1.75度高かったことが判明しています。
C3Sのカルロ・ブオンテンポ所長は、「気候の観点からこれまでで最も驚異的な夏だった。信じられないほどだ。気候変動は10年後に起こる何かではなく、今ここにある」と語りました。
また、サマンサ・バージェス副所長も、前例のない9月の気温は「異常なほど記録を塗り替えた」とコメントしました。
観測史上最も暑い年となることが予想されている今年、北半球の夏は史上最高気温を記録しており、世界の多くの地域では、9月に入っても季節外れの暑さが続きました。
ちなみに、日本でも平均気温が観測史上最高となった去る9月について、1カ月間の真夏日(30度以上)の観測地点数も、のべ1万地点を超えたことが気象庁のまとめで分かっています。
日本ではこの他にも、鹿児島市で観測史上初めて9月の30日間すべてが真夏日となり、また東京都心では今年の真夏日が90回目に達するなど、記録ずくめの夏となりました。
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