1月 24, 2024 16:08 Asia/Tokyo

シオニスト政権イスラエルがこの数カ月間パレスチナ・ガザで続けている民間人虐殺をはじめとした犯罪は、世界中でさまざまな反発を受けています。

世界中でパレスチナ理念への支持続く

 

世界の何者にも隷属しない自由を求める人々はこれまでに、さまざまな方法や演壇の場を通じて自らの抗議の声を世界各地に届けパレスチナ国民を支持しようと努めてきました。

しかし西側では、パレスチナ支持者らの多くが、パレスチナの人々への支持を表明したことを理由に治安機関の尋問を受けたり、脅迫メッセージを送りつけられるなどしています。

米政治専門誌・ポリティコによれば、アメリカ、ヨーロッパ、オーストラリアでは、パレスチナに関する発言を理由に多くの人々が職場において、叱責や解雇、役職からの解任を迫られるなどの憂き目に遭っているということです。

このような事例は、雑誌や新聞の編集者にはじまり映画俳優、スポーツ選手、大学の教授や学長に至るまでに及んでおり、さらには大学生や時には小学生でも、このような理由で酷い扱いを受けるケースがあります。

その一例として挙げられるのは、アメリカの女優サラ・ラミレス氏が戦争反対や対パレスチナ支持の立場を示したことで最近受けた大きな反発です。

 

ドラマシリーズ「アンド・ジャスト・ライク・ザット」に出演してきたラミレス氏

 

アメリカの定額制動画配信サービス・HBO Maxは、ドラマシリーズ「アンド・ジャスト・ライク・ザット」に出演してきたラミレス氏を第2シーズン限りで降板させ第3シーズンに出演させないことを発表しました。

同社はこの理由を、ラミレス氏のインスタグラムにおける活動およびその政治的思想だと説明しています。

メキシコ出身のラミレス氏は、米ワシントンで今月13日に行われたガザの人々を支持するデモに参加していました。

 

「スクリーム」シリーズのメリッサ・バレラ氏とアカデミー賞女優のスーザン・サランドン氏

 

米映画業界では、ラミレス氏以外にもこれまでに、「スクリーム」シリーズのメリッサ・バレラ氏や、アカデミー賞女優のスーザン・サランドン氏などが降板させられています。

 

ピューリッツァー賞受賞歴のあるヴェトナム系アメリカ人作家のヴィエト・タン・ウェン氏

 

また、ピューリッツァー賞受賞歴のあるヴェトナム系アメリカ人作家のヴィエト・タン・ウェン氏も、パレスチナを支持したという理由で仕事を取り消されたように、イスラエル政権がガザで行う犯罪に関してメッセージを広めることの影響は、映画業界に限らずより広い職種に及んでいることがわかります。

英紙ガーディアンによれば、パレスチナとオランダの血を引く米モデルのベラ・ハディッド氏、米現代美術誌・アートフォーラムの編集者デイヴィッド・ヴェラスコ氏、米計算生物学者で学術誌・eLife編集者のマイケル・アイゼン氏、米スポーツ記者のジャクソン・フランク氏、オーストラリアABCニュース記者のアントワネット・ラトゥーフ氏らも、パレスチナの人々への支持および戦争終結の必要性を訴えるメッセージを投稿したことから、解雇をはじめとした職業上の影響を受けました。

 

世界中でパレスチナ理念への支持続く

 

これ以前には、英BBCアラビア語放送の記者6人を含めた複数のジャーナリストらも、パレスチナの人々への同情を示すツイートに「いいね!」を付けただけの理由で停職処分にされています。

アメリカではさらに、議会が約2カ月前に公聴会を開き、ハーバード大学、ペンシルベニア大学、MITマサチューセッツ工科大学の各学長に対し、学内でのパレスチナ支持集会実施を「反ユダヤ主義」だとして、法廷で罪に問うかのように追及・詰問して、2人を辞任に追い込みました。

また、パレスチナ系であるラシダ・タリーブ米議員も、ネット上にパレスチナ支持および停戦呼びかけのメッセージを掲載したという理由で議会から叱責を受けています。

 


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