故ライースィー大統領の学術的経歴とその著作
(last modified Wed, 22 May 2024 05:52:23 GMT )
May 22, 2024 14:52 Asia/Tokyo
  • セイエド・エブラーヒーム・ライースィー師
    セイエド・エブラーヒーム・ライースィー師

19日のヘリ墜落事故で殉教した故ライースィー大統領は、イスラム神学校で学問として宗教を学び最高課程まで収めただけでなく、大学でイスラム法学の博士号も取得していました。

セイエド・エブラーヒーム・ライースィー師はゴムの神学校で、マルヴィー師(法学基礎)、メシュキーニー師とハズアリー師(コーラン解釈)、アフマド・ベヘシュティー師(哲学)、モタッハリー師(初級課程)、ヌーリーハメダーニー師(イマーム・アリーの言行録)といった高名な師の下で様々な科目を学びました。

また、中級課程の修了前には、民事法を専攻する修士課程の学生としても学び始めました。そして2001年に修士号を取得した後、シャヒード・モタッハリー高等学院の博士課程試験に合格し、イスラム法と民事法についての勉強を続けました。そして、この分野で「イスラム法と民事法における原則と表面の対立」というタイトルで博士論文を執筆し、優秀な成績で博士号を取得しました。

同師は、国家の重責を担いながらも、神学生との学問上の関係を維持するよう勧めたマフダヴィーキャニー師およびハージアーガー・モジュタバー・テヘラーニー師の度重なる助言に従い、博士号取得後から継続的に、マジュド、アミーロル・モウメニーン、イマーム・フセイン、マラヴィーなどのテヘランの各神学校で上級の第二・第三課程の法学規則の授業を担当しました。また、2016年に聖地マシュハドに派遣された後には、ナッヴァーブ上級神学校でイスラム寄進法を教えました。

ライースィー師はまた、イマーム・サーデグ大学、シャヒード・モタッハリー高等学院、イスラーム・アーザード大学などの修士課程・博士課程でも、イスラム司法、イスラム経済法、イスラム法諸原則、民法などの教鞭を取りました。

 

学術的経歴:

ゴム神学校でイスラム法学・原理の第4課程(最高課程)修了

シャヒード・モタッハリー高等学院で民事法を専攻しイスラム法・民事法の博士号取得

テヘランの各神学校や諸大学でイスラム司法、イスラム経済法、イスラム法文の授業を担当

 

著作:

イスラム法諸原則講義録・司法編

イスラム法諸原則講義録・経済編

イスラム法諸原則講義録・信仰編

イスラム法と民事法における相続されない遺産

イスラム法と民事法における原理と表面の対立

イスラム寄進法

 

学術的諸講演のタイトル抜粋:

責任発生の複合要因

不正販売とその種類

抵当の概念

有用な経営

効果的な監査業務

司法と経済の決定の相互影響

イスラム教における管理・監査の地位

公正およびその生活様式への影響

その他、大学、学術機関、省庁や国家機関での専門セミナーにおいて、経済、経営、社会、法律分野に関する数十の学術的講演を行う

 

国際会議における演説:

汚職撲滅会議(於アフリカ)

組織犯罪撲滅会議(於アルゼンチン)

行政健全化会議(於ロシア・ソチ)

人権会議(於パキスタン)

社会が変化する中でのアーシューラーの役割に関する会議 (於トルコ・イスタンブール)

憲法による人権擁護指導に関する会議 (於ナイジェリア)

汚職撲滅に向けた国際協力に関する会議 (於中国)

汚職撲滅会議でのアジア担当副監察官就任記念演説(於フィリピン)

その他、外国政府当局者が出席する数十の専門家会議で演説を行う

 

学術機関設立活動:

テヘラン・クーイェナスル地区におけるアル・ザフラー女子神学校の設立

ゴム神学校の監督によるイマーム・ハーディー・シーア派研究専門機関の設立

 

 


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