7月 27, 2024 18:09 Asia/Tokyo
  • ババコフ・ロシア下院副議長
    ババコフ・ロシア下院副議長

ロシア下院副議長が、「SWIFTネットワークと同様の金融取引システムの創設は、BRICS加盟国にとって新たな経済上の現実を生み出すのを助ける」と強調しました。

ブラジル、ロシア、中国、インド、南アフリカ、イランを含む国々で構成される新興経済国グループ・BRICSは、独自の共通金融システムの創設を目指しています。パールストゥデイがイルナー通信を引用して伝えたところによりますと、ロシアはこれ以前に、BRICSがグループ諸国中央銀行間の情報交換のための特別なチャンネルを創設したとしていました。

ババコフ・ロシア下院副議長は今月25日、「BRICSの金融面での計画の1つは、経済上の新たな現実の創造および、SWIFTに類似したBRICS諸国向けの金融取引システムの確立である」と述べています。また、「このイニシアシブは、BRICS諸国間の取引を決済する国営銀行の能力に基づくものである。西側の銀行や金融ファンドは、アフリカ諸国の発展のための資金を提供していない。それは、そのような措置は西側諸国の新植民地主義からアフリカ諸国が乖離するという現象を招くからである」としました。

 

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ババコフ副議長はまた、「金融システムの開発と導入は、BRICS諸国が西側金融機関への依存を減らして自国財政の独立性を高めるとともに、BRICS諸国がグループ外の者の干渉なしに金融取引を行うのに役立つ」と述べました。

さらに、「BRICS諸国間の金融システムは、経済効率の向上、金融取引コストの削減と取引の加速、資本の迅速な返還、金融流動性の改善につながる」としています。

SWIFTは、全世界の銀行やその他の金融機関を相互接続させ、それらの間の金融取引に関する情報を安全な方法で交換する金融取引システムです。

国際金融取引を促進するこのネットワークの本部はベルギーにありますが、現在SWIFTの理事会はアメリカの銀行幹部メンバーで構成されています。

パールストゥデイによりますと、米は近年、他国に対する圧力行使の手段としてこの制度を何度も利用してきました。このため、ロシアを含めたBRICS諸国は、西側の行動が不確実であることを考慮して、SWIFTに代わる代替金融システムの設立に乗り出しています。

 

 


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