Pars Today

イラン中央銀行のファルズィーン総裁が、ロシアとの間の貿易をめぐり初めてとなる二国間通貨協定を結んだことを明らかにしました。

【ParsTodayイラン】アメリカが国際経済を支配するために用いている主な手段のひとつにドル通貨があります。米ドルは同国と同盟関係にない諸国に対する経済戦争でこれまで幾度となく使用され、それは現在も続いています。イラン、ロシア、中国などの国々は、さまざまな政策や手段によって米ドルの圧力を回避しようと努力しています。

ファルズィーン総裁は、ロシア・サンクトペテルブルクで行った同国の中央銀行総裁との会談の最後で、商取引における各国通貨の流通保障を目的とした二国間通貨協定への署名が行われたことを明らかにしました。

続けて、「イラン金・通貨両替センターには、国外市場で取引されるオフショア・リヤルの取引インフラが間もなく設置される。各銀行や通商関係者にも必要な伝達がされるだろう」と説明しました。

さらに、「今回の通貨協定により、両国の通貨であるリヤルとルーブルに基づいた取引が行われることになり、他の通貨を使用する必要がなくなる。これは、国の商取引の飛躍の第一歩と言え、両替によって起きる多くのリスクも排除するため、イランの通商関係者やロシアの投資家にとっても非常に好ましいものだ」と指摘しました。

また、イランとロシアの金融・銀行面の機会の広がりに触れ、「両国の専門家代表団が参加した会議では、ロシアのミールカード決済ネットワークをイランの決済ネットワーク・シェターブに接続させるための要件の最終決定が行われ、このプロジェクトが運営段階に入った。その第一段階は8月末までに完了し、イラン国民の利用が可能になる予定である」としました。

その上で、「この段階では、イランのシェターブ・ネットワークに属する銀行カードが、銀行スマートカード・プロジェクト『キャフロバー』の枠内で、ロシア国内のすべてのATMで使用可能となる。イラン国民は、自分の持つ銀行カードを使ってルーブルを引き出すことができるということだ。第二段階では、ロシア国民がイランでミールカードを使用することが可能となり、第三段階では、イランのシェターブに属するカードをロシア国内の店舗で使用することが可能となる予定だ」と強調しました。

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