米メディアとイスラエル戦争省が拡散する、カタール駐在ハマス幹部に関するデマ
イスラエルがガザ戦争で苦戦していることを受け、米当局とイスラエル政権はプロパガンダ戦争に転じ、ハマスに対するフェイクニュースを拡散しています。
【ParsToday国際】ハマスの幹部の1人、マフムード・マルダウィ氏は「カタールのハマス事務所に関して公表されたニュースや報道は虚偽であり、プロパガンダ戦争である」「こうしたフェイクニュースは、抵抗勢力の支持者や味方の精神を弄ぶためのものだ」と語りました。
これに先立ち、レバノンのアルマヤーディン・テレビは、「カタールがハマス幹部らを追放するとしたイスラエルメディアの報道内容は事実ではない」と報じました。実際、KANイスラエル公共放送は今月8日、報道において「カタール当局者は米国からの激しい圧力を受けて、カタール駐在のハマス指導者らに宛てたメッセージの中で、ドーハにあるハマス駐在事務所の閉鎖・退去を通告した」と報じていました。
しかし、カタール外務省のアル・アンサーリー報道官はこれらのフェイクニュースの報道を受けて、「我々は、取るに足らない無価値な政治的目標の達成のために停戦交渉が戦争継続の時間稼ぎに悪用されるのを目の当たりにした。ドーハのハマス事務所に関する複数の報道は正確ではなく、カタール駐在のこの事務所の主な目的は、異なる勢力間の折衝ルートになることである」と語りました。
ある米当局者は匿名で、カタールのアラビア語紙アル・シャルグとのインタビューで、「シオニスト捕虜釈放に向けたアメリカの最新の提案にハマスが反対したことを受け、アメリカ政府はカタール政府に対しハマス幹部らのドーハ駐在をこれ以上容認できない旨を通告した」と語りました。
しかし、カタールのアルアラビーTVが情報筋の話として報じたところによりますと、カタールはまだいずれの当事者に対しても、ガザでの停戦交渉における調停・仲介の停止や停止決定を発表していません。これらのニュース筋はまた、「複数の評価からは、カタールの仲介中止に関するニュースはイスラエル政権によって発表されたことが分かっている」としています。イスラエルとつながりのある西側報道筋は、これに先立つ報道において、カタール政府はガザ紛争から400日が経過したのを機に、仲裁を中止する意向であると主張していました。
2023年10月7日にパレスチナによる対イスラエル攻撃「アクサーの嵐」作戦が開始されて以来、米国およびイスラエルと提携するメディアは常に、シオニストの犯罪を正当化するために偏向あるいは虚偽の報道姿勢をとってきました。
イスラエル政権内の混乱と危機、そして停戦交渉をめぐるネタニヤフ政権内の内部対立により協議は中断されており、米国政府も地域の主要同盟国の支援を求めています。
複数のパレスチナ武装勢力およびハマスは、仲介政府の立ち会いの下で開催された停戦交渉において、ガザからのイスラエル占領軍の撤退やパレスチナ難民の帰還を含むパレスチナ国民の合法的な要求の実現を常に強調してきました。
西側のメディアや報道機関は自らの新たな使命において、フェイクニュースの拡散によりガザ戦争の事実とシオニストによる停戦交渉のかく乱を正当化しようとしています。これは、抵抗戦線の部隊が戦闘現場で完全な準備を整えており、彼らの成功によりシオニストの誤ったプロパガンダが無力化されている中でのことです。
対イスラエル支持を目的とした西側メディアの欺瞞や虚言は、成果に至らないとみられます。なぜなら、今日において地域の発展の主役は抵抗勢力であり、誤った不正確なニュースの拡散によってシオニストやその支持者らの危機的な状況が変わることはないからです。