トランプ氏が就任初日に早くも大統領令連発:議会襲撃事件の恩赦からWHO脱退まで
(last modified Tue, 21 Jan 2025 10:38:30 GMT )
1月 21, 2025 19:38 Asia/Tokyo
  • トランプ氏が就任初日に早くも大統領令連発:議会襲撃事件の恩赦からWHO脱退まで
    トランプ氏が就任初日に早くも大統領令連発:議会襲撃事件の恩赦からWHO脱退まで

米大統領の座に返り咲いたトランプ氏はホワイトハウス入りから数時間のうちに、WHO・世界保健機関からの脱退や、2021年1月の議会襲撃事件の受刑者への恩赦など一連の大統領令に署名しました。

【ParsToday国際】トランプ米大統領はホワイトハウスに到着して最初の数時間で、バイデン前大統領が発した大統領令の撤回や新たな大統領を連発しました。トランプ氏が21日に署名した重要な大統領令の一部は以下の通りです。

 

・メキシコ国境での国家非常事態宣言

トランプ大統領は21日、アメリカ南部国境の移民問題について国家非常事態を宣言する命令に署名し、国境沿いの壁建設やその他の取り組みのために国防総省と軍隊を追加で動員することを決定しました。トランプ氏は20日の就任演説で、メキシコとの南部国境に国家非常事態を宣言し、軍隊を派遣すると述べていました。また、難民申請者に対し裁判所の決定が下るまでメキシコ国内に留まるよう強制する政策を再開するとし、数百万人の移民の強制送還という前例のない作戦の前段階だとしています。

 

・議会襲撃事件にかかわった約1500人に恩赦

2021年1月6日の連邦議会議事堂襲撃事件への関与を理由に逮捕され有罪判決を受けた支持者ら約1500人への恩赦を決定しました。

 

・キューバを再びテロ支援国家に指定

テロ支援国家リストからキューバを除外したバイデン前政権の決定も撤回し、指定を復活させました。

 

・シオニスト入植者への制裁解除

パレスチナ・ヨルダン川西岸で暴力をふるった極右シオニスト入植者に対するバイデン前政権の制裁を解除しました。

 

・ パリ協定からの離脱

パリ気候変動協定から米国を離脱させる大統領令を発令しました。この行動は地球温暖化と闘う世界的な取り組みに打撃を与えるとともに、アメリカとその同盟国の間に溝をもたらすことになります。

 

・ WHOからの脱退

トランプ氏はWHO・世界保健機関からの脱退を発表する大統領令にも署名しました。

 

・バイデン前政権時代の78の大統領令、措置、指示の廃止

トランプ氏は21日、バイデン前政権中に出されていた78の大統領令、大統領覚書、関連措置を撤回する命令も出しました。

 

・ 来月1日からメキシコとカナダに関税強化

トランプ氏はまた、来月1日からメキシコとカナダに対する関税を強化すると発表しました。そして記者団に対し、これら2カ国からの輸入品に25%の関税を課すことを検討していると語りました。また、中国に対する関税についての質問には「第1次政権時に課した関税は今も有効だ」と答えました。

 

 


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