ガザ、死の配給所:GHFの米傭兵が食料受け取りの市民を射殺
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ガザ、死の配給所:GHFの米傭兵が食料受け取りの市民を射殺
ガザでは米・イスラエルが設立した「ガザ人道財団(GHF)」が、飢餓を武器として使用し、イスラエル軍による空爆と合わせてジェノサイドを完遂しようとしています。
【ParsToday西アジア】ガザでは飢餓が深刻化し、住民たちは食糧不足に直面しています。特に子どもたちがその最大の犠牲者です。衰弱によって気を失い、道端で倒れる光景はもはや日常となり、人々は一口のパンを求めてさまよっています。
しかし、ガザの人々が食糧を求めた先で待っているのは、銃弾と虐殺です。国連人権高等弁務官事務所は23日、GHFがガザで事業を始めた5月以降、同配給所でイスラエル軍によって殺害されたパレスチナ人の数が1000人を超えたと発表しました。
ガザの惨状は、現地でこの悲劇を目撃した人々の証言からも明らかになっており、アメリカとイスラエルがこのジェノサイドを意図的に扇動していることがうかがえます。これに関しては、現場に居合わせたというアメリカの元安全保障関係者が、GHFの要員である米国人傭兵が配給所でパレスチナ人を銃撃したと証言しています。
イスラエルのテレビ局「チャンネル12」の取材に応じた匿名のこの関係者は、米国人傭兵は食料の受け取りに訪れたガザ市民に向けて発砲し、彼らをその場から排除しようとしたと語りました。また、GHFの担当者らは常にガザ市民に対して非人道的な対応をしているということです。
同関係者はさらに、GHF要員が地面に落ちた食料を拾っていたガザ市民に唐辛子スプレーを噴射したり、音響手りゅう弾を投げたりしたと証言しました。
死のエリアで食料を求める市民たち
こうした状況について、「飢餓政策を暴くキャンペーン」に関わる活動家のムハンマド・シクリー氏は、アルアーラム・ニュースに対して次のように述べています。
21世紀のこの時代に、私たちはガザを覆う深刻な飢餓に驚愕している。これまでにないレベルの飢えが人々を襲っており、これまでに数十人が餓死している。女性や高齢者、子どもたちが次々に道端で倒れており、特に子どもたちの間では深刻な栄養失調が広がっている。空腹で眠れない子ども、食料を求めて倒れる高齢者や若者の姿が市場にあふれている。
シクリー氏はさらに、「人々は食料を得るため、イスラエル軍が展開する危険地帯へと向かわざるを得ない。その結果、良くて負傷、最悪の場合は命を落とすことになる」と語りました。
雑草と家畜の餌で作るパン
アルジャジーラのガザ特派員ターリク・アブー・アスーム氏も、現地の様子を次のように伝えています。
母親たちは、子どもに食べさせるために、乾燥した豆や家畜の餌、さらには雑草まで挽いて、パンのようなものを作っている。これは、静かに、しかし確実に死に至る悲劇を物語る光景だ。
イスラエルによる人間狩り
ガザ市長もファールス通信に対し、次のように話しています。
イスラエル軍は、ガザの飢えた人々に対して、食料を得るために何キロも歩かせています。しかし、彼らが得られるのは食料ではなく、イスラエル軍の銃弾です。もはやこれは単なる封鎖ではなく、「人間狩り」です。
皮と骨だけの子どもたち
ガザ南部のハーン・ユーニス市にあるナセル病院でボランティアとして活動するイギリス人医師、ニック・メイナード氏は、「特に子どもたちの状況は、きわめて非人道的で悲惨だ」と語りました。
そして、「ガザの子どもたちは、極度の栄養失調のために実年齢よりもはるかに小さく見える。皮と骨しか残っていないという表現さえも、現実を十分に表現しきれていないほどだ」と彼は訴えています。