ニュース|イランは相互尊重・利益に基づき欧米諸国と交渉の用意あり/イスラエル占領地はイエメン無人機の射程圏内
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イランのセイイェド・アッバース・アラーグチー外相
アラーグチー・イラン外相が同国と欧米諸国との交渉の最新状況について、「我が国は相互間尊重・利益に基づき欧米諸国と交渉する用意がある」との見解を示しました。
【ParsTodayイラン国際】この記事ではイランと世界の最新ニュースの一部として、EU欧州連合が崩壊への道を進んでいること、ヨーロッパでのパレスチナ支持者によるデモ開催、トルコ・イスタンブールでの反体制派による大規模な集会の開催、イランが欧米諸国との交渉の用意があること、シオニスト政権イスラエル占領地内のネゲブ、エイラート、アシュケロン、アシュドッド、テルアビブなどの各都市がイエメンの無人機攻撃の射程内にあること、中国が平和目的によるイランの核開発計画への取り組みを歓迎していることなどを取り上げます。
イラン外相:「相互の尊重と利益に基づき欧米諸国と交渉する用意あり」
アラーグチー・イラン外相は7日日曜、イランと欧米諸国との交渉の最新状況について言及し、「我が国は相互間の尊重と相互利益に基づき、欧米諸国と交渉する用意がある」と語りました。また「イランと近隣諸国との関係は可能な限り最良の状態にある」と述べています。
ウィーン国際機関ロシア常駐代表:「核合意違反者に対イラン制裁再発動の権利なし」
在オーストリア・ウィーン国際機関ロシア常駐代表のミハイル・ウリヤノフ氏は、欧州3カ国・英独仏と米国の行動を厳しく批判し、JCPOA包括的共同行動計画(通称;対イラン核合意)と国連安保理決議2231への公然たる違反を非難しました。ウリヤノフ常駐代表は7日付で公表されたイラン国営衛星通信プレスTVとの独占インタビューで、「英国、フランス、ドイツ(いわゆる欧州トロイカ)はJCPOAに対する重大な違反を犯している。したがって、この合意を盾にイランを非難する権利はないと強調しました。また「合意の一方の当事者がこれに違反した場合、その当事者はもはや同じ合意を盾に相手方を非難する権利はない」と述べています。
中国、平和目的によるイランの核開発計画への約束順守を歓迎
欧州によるスナップバックシステム(対イラン制裁の復活を可能にする仕組み)の発動という違法な措置について、駐テヘラン丛培武・中国大使は「中国はイランが核兵器を製造しないことの約束、そして同時にイランの核エネルギー利用権を歓迎する」と述べました。また「中国は違法な制裁に断固反対する。米国がJCPOAから一方的に離脱しイラン核施設を攻撃したために緊張が高まり、この問題が膠着状態に陥った」としています。
イスタンブールで大規模な反政府集会、トルコ国内ではSNSが機能不良に
トルコ・イスタンブールで7日日曜、野党支持者ら数千人が集結しました。これは、同市内での大規模な座り込みの始まりとみられています。同時に、情報筋によりますと、同国では「X」、インスタグラム、フェイスブック(メタ)、TikTokなどのSNSが大混乱に陥り、これらのメディアのユーザーは深刻なインターネット速度低下により困難をきたしています。
欧州複数として市民らが親パレスチナ・デモを実施
ブリュッセルやマドリードを含むヨーロッパの複数都市で7日日曜、パレスチナ国民を支持する市民デモが行われました。ベルギー首都ブリュッセルでは数万人がガザ地区への支持を表明し、シオニスト政権イスラエルへのボイコットを訴えました。スペイン首都マドリードでも、多数の親パレスチナ派がガザ地区で殉教したパレスチナの子どもたちを追悼するデモを実施しています。一方、イギリス警察は「パレスチナのための行動」を支持するデモへの参加を理由に、890人の抗議者を逮捕したと発表しました。
ハンガリー:「EUは崩壊の瀬戸際」
ハンガリーのオルバーン首相は、「EUが崩壊を回避するためには抜本的な改革が必要だ」と警告しました。また「EUは崩壊の瀬戸際にあり、2028年から2035年までの次期7カ年予算がEUにとって最後の予算になる可能性がある」と述べています。
イエメン軍:「テルアビブなどイスラエル占領地内の複数都市を無人機8機で攻撃」
イエメン軍は7日日曜、8機の無人機を用いた大規模軍事作戦を実施し、イスラエル占領下のネゲブ、ウム・アル・リシュラシュ(エイラート)、アシュケロン、アシュドッド、ヤッファ(テルアビブ)の複数都市を攻撃しました。同時に、イエメンのイスラム抵抗組織アンサーロッラーのムハンマド・アル・バヒティ政治局員は「今後とも、ガザ市民への支援を目的としたイスラエル占領政権に対するイエメン軍の攻撃は継続される」と強調しています。

