関税から政治風刺へ:トランプ氏はカナダとの関係をどう揺さぶったのか?
https://parstoday.ir/ja/news/world-i130114-関税から政治風刺へ_トランプ氏はカナダとの関係をどう揺さぶったのか
トランプ米大統領は、カナダとの貿易交渉を突然中断し、メディアで非難を浴びせることで、両国間の外交的緊張を新たなレベルに引き上げました。アナリストたちは、この行動をカナダに対する政治的・経済的侮辱とみています。
(last modified 2025-10-27T05:58:13+00:00 )
10月 26, 2025 15:55 Asia/Tokyo
  • 関税から政治風刺へ:トランプ氏はカナダとの関係をどう揺さぶったのか?
    関税から政治風刺へ:トランプ氏はカナダとの関係をどう揺さぶったのか?

トランプ米大統領は、カナダとの貿易交渉を突然中断し、メディアで非難を浴びせることで、両国間の外交的緊張を新たなレベルに引き上げました。アナリストたちは、この行動をカナダに対する政治的・経済的侮辱とみています。

【Pars Today 国際】今月23日、トランプ米大統領は、カナダの「容認できない行動」を理由に、同国との全ての貿易交渉を中断すると発表しました。この決定の理由は、カナダ・オンタリオ州で放送されたテレビCMで、レーガン元米大統領の関税に関する否定的な発言が放送されたことでした。トランプ氏はこの広告を「偽物」とし、米最高裁の意思決定プロセスへの干渉だと非難しました。

トランプ氏は自身のSNS「トゥルース・ソーシャル」に、カナダがこのCMを利用して米国の司法判断に影響を与えようとしていると投稿しました。トランプ氏は、関税は米国の安全保障と経済にとって不可欠であり、カナダのこのような行為は容認できないと強調しました。

トランプ氏は今月7日、ホワイトハウスでカナダのカーニー首相と友好的な会談を行ったばかりでした。両国間の重要な経済協定を含む貿易交渉の中止は、メディアによって屈辱的で挑発的な行為と解釈されました。

しかし、トランプ氏の行為は経済的な決定に限ったものではありません。ホワイトハウスでのカーニー首相との公式会談中、トランプ氏は記者団の前で「カナダと米国の合併」という表現を二度使用し、その後、首相と冗談を言ったと主張しました。外交上のデリケートさを考慮すると、これらの冗談は一部のメディアやアナリストによって侮辱的でプロフェッショナリズムを欠いた行為と解釈されています。

トランプ氏は以前も、カナダのトルドー前首相との会談で、冗談交じりに、しかし脅迫的に「もしカナダが国境問題と貿易赤字を解決できないなら、米国の51番目の州になり、トルドー氏がその知事になるべきだ」と発言しました。この発言は、トルドー氏が米国の関税がカナダ経済に与える影響について警告したことを受けてのものでしたが、多くのメディアは軽蔑的だと解釈しました。

 

 

 


ラジオ日本語のソーシャルメディアもご覧ください。

Instagram Twitter