イラク・クルディスタン地域に最大の領事館を設立する米国の真の目的とは?
12月 03, 2025 13:44 Asia/Tokyo
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イラク北部エルビルの米国領事館
イラクの政治アナリストが、シオニスト政権イスラエルへの支援の傘の提供および、石油・ガス田の支配を目的にアメリカがイラク北部エルビルでの自国最大の領事館設立を決意していることを明らかにしました。
イラクの政治アナリスト、ムハンマド・アルダリ氏は、アメリカがクルディスタン地域と呼ばれるイラク北部エルビル県中心部に最大の米領事館を設置する意向であること及び、その目的を明らかにしています。
【ParsToday西アジア】イルナー通信によりますと、米国は将来的に非常に重要なエネルギープロジェクトとなる石油・ガス田を支配・掌握すべく、エルビルに自国最大の領事館を設置する意向です。
アルダリ氏はまた「ここで忘れてならないことは、アメリカがイスラエルに近い地域の治安安定の継続性を確保し、シオニスト政権を脅かすことのない安全で侵入不可能な前線に転じさせる方法を模索していることである」と語りました。
さらに「米国はその本質からして、地域における強大な国家の存在を望んでいない。アメリカは自らの本質に基づき、石油・ガス田の奪取および、クルディスタン地域への投資というトルコの野心と工作を察知しており、この地域に強力で支配的な地域勢力が一切存在してほしくないと考えている」と述べています。
アルダリ氏は最後に「米国政府は、自国の利益に沿って地域の政府に対する政策を運営している。つまりエルビルに最大の米国領事館を設置することで、アメリカはエルビルの富や投資機会を掌握し、トルコ企業をこの地域から追い出すことが可能になる」と結びました。
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