ロシア|核兵器実験の自制の原則を約束、ウクライナでの進軍を続行
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ロシア大統領府のドミトリー・ペスコフ報道官
ロシア大統領府のペスコフ報道官が、「わが国は今後も引き続き、核兵器実験の禁止に尽力する」と語りました。
ドミトリー・ペスコフ報道官は9日日曜、「ロシアとして核兵器実験禁止の公約を堅持する」と表明したものの、「他国が核実験を実施した場合、対等性の維持のためわが国も実施せざるを得なくなる」と警告しています。
【ParsToday国際】ペスコフ報道官は核兵器面での平等こそが世界の安全保障体制の最重要要素だとの考えを示し、この問題は「非常に深刻」であり、曖昧なままに放置すべきではないとして、ドナルド・トランプ米大統領に対し核実験に関する発言を説明するよう求めました。トランプ大統領は去る10月31日、「他国の核実験計画」を理由に、米国国防総省に対し「即時かつ対等なレベルで」の核兵器実験の開始を命じたと発表しました。ちなみに、米国は1992年以来、核実験を実施していません。
ロシア政府:「米国はロシアへの先制核攻撃演習を実施」
ロシアのアンドレイ・ベロウソフ国防相は今月5日、「米国は去る10月にロシアに対する先制核ミサイル攻撃の模擬演習を実施した」と語りました。ベロウソフ大臣によれば、米国は核弾頭を搭載した射程1万3000キロメートルの新型大陸間弾道ミサイル、戦略潜水艦、そしてミサイル発射装置の開発を進めているということです。同時に、ロシア軍参謀総長のヴァレリー・ゲラシモフ氏も「米国は核実験の準備に重点を置いている」と述べました。
CNN:「ロシア軍、ウクライナ東部ポクロフスクの完全制圧目前」
CNNは9日日曜の報道で次のように報じています;
「ロシア軍がウクライナ東部ポクロフスク市への侵入に成功した後、ここ数日で市内での戦闘は激化している。目撃者によれば、ポクロフスク陥落はほぼ不可避なようだ。ウクライナ軍司令官の一人はCNNに対し、『状況は厳しく、我々はほぼ包囲されている』と語った。ロシア軍は大規模に進軍しているとみられる。ウクライナの無人機部隊『ピーキー・ブラインダーズ』の隊員らも、『ロシア軍の動きはあまりにも激しく、我々の無人機操縦士はその速度に追いつけない』と述べた」
ロシア:「ウクライナの軍需産業施設を攻撃」
ロシア国防省は9日の声明で、「ウクライナ側によるロシア領内の民間人に対する行動への報復として、ロシアはウクライナの軍需産業施設を攻撃した」と表明しました。この声明によれば、ウクライナはロシア領内の民間人に対する「テロ攻撃」を遂行し、これを受けてロシア軍は今月8日夜にウクライナの軍需産業施設と関連するガス・エネルギーインフラを攻撃したということです。またこの声明によりますと、ロシアの攻撃は、無人機や極超音速ミサイル・キンジャルを含む長距離精密兵器を用いて空、陸、海から行われ、特定されたすべての標的が被弾しました。

