米国の動向|新たに対ベネズエラ制裁を発動/米軍機がシリアを攻撃
-
ドナルド・トランプ米大統領がベネズエラを軍事的脅迫
アメリカ政府が南米ベネズエラ政府への圧力を強める中、米財務省は声明を発表して新たな対ベネズエラ制裁の発動を明らかにしました。
【ParsToday国際】スコット・ベッセント米財務長官は声明を発表し、ベネズエラのニコラス・マドゥロ大統領夫妻の側近7人に対し新たな制裁を発動することを明らかにし、「これらの人物はマドゥロ政権と麻薬ネットワークを幇助した疑いがもたれている」と表明しました。この表明がなされたのは、アメリカがベネズエラ政府への圧力を強めていることを受けたものです。トランプ米政権は最近、ベネズエラに関連する石油タンカーの海上封鎖を発表し、軍事攻撃の可能性も示唆しています。その一方で、マドゥロ大統領はこれらの容疑を否定し、「米国の思惑はベネズエラの石油備蓄に手を伸ばすことにある」と見ています。
トランプ氏:対ベネズエラ戦争の可能性を排除しない
一方、ドナルド・トランプ米大統領は米NBCニュースのインタビューで、「ベネズエラとの戦争の可能性を排除しない」と述べ、「対ベネズエラ戦争の可能性は依然として検討対象となっている」と付け加えました。
米軍が公海で再び船舶を攻撃
これに関して、米海軍は東太平洋で麻薬撲滅を口実に船舶1隻を攻撃し、乗組員4名を殺害しました。これにより、米国による船舶攻撃の報告件数は26件となり、これらの事件において少なくとも99名が死亡しています。
米軍がシリアを爆撃
また、西アジアからシリアのメディアが伝えたところによりますと、米軍がシリア東部デリゾール県および北部ラッカ県の砂漠地帯に対し大規模な爆撃を行いました。この攻撃が行われたのは、シリア首都ダマスカスの北東に位置するパルミラで3人の米兵が武装勢力に殺害された中でのことです。
米軍輸送機5機がシリアに着陸
シリアのメディアはさらに、米軍輸送機5機がシリア北東部に着陸したと報じました。この報道によれば、これらの輸送機は米軍の装備を積載しており、シリア北東部ハサカ県南部のシャッダーディー軍事基地に着陸しています。
米国、国際刑事裁の判事2名に制裁行使
さらにその他のニュースとして、マルコ・ルビオ米国務長官は、シオニスト政権イスラエルへの支持表明として、ICC国際刑事裁判所判事であるジョージア出身のゴチャ・ロルドキパニゼ(Gocha Lordkipanidze)氏とモンゴル出身のエルデネバルスレン・ダムディン(Erdenebalsuren Damdin)氏らに制裁を科したと発表しました。
111億ドル相当の米国製武器が台湾に売却
極東アジアでの米国の動向に関するその他のニュースとして、米国が台湾への111億ドル相当の武器売却を承認しました。これは、台湾向けのアメリカ製武器貨物としては最大規模とみられています。

