西側の思想家が考える預言者ムハンマド(27)
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これまで2回に渡り、フランスの哲学者、詩人、作家であった、ヴォルテールことフランソワ・マリー・アルエの思想についてお話しました。
(last modified 2025-10-27T01:35:03+00:00 )
11月 17, 2016 13:58 Asia/Tokyo
  • 西側の思想家が考える預言者ムハンマド(27)

これまで2回に渡り、フランスの哲学者、詩人、作家であった、ヴォルテールことフランソワ・マリー・アルエの思想についてお話しました。

ヴォルテールは当初、イスラムの預言者に対して強い憎しみを抱き、イスラムと預言者に反対する文章を記していました。しかし、研究者の特徴とは真理を探究することにあります。そのため、彼も深い研究により、新たな事実を発見し、イスラムの預言者に関するそれまでの自身の考え方が誤っていたことを悟りました。

ヴォルテールは、初めてイスラムとコーランを擁護した著作の中で、「地上におけるすべての宗教は、大衆を欺き、言葉遊びをすることによって広まったが、人類によって作られたすべての宗教の中でも、イスラムだけは啓示宗教であるように見える。なぜなら、その法は数百年を経てもなお、世界中で実行されているからだ」と記しました。

ヴォルテールはこのように語っています。「本能的な唯一神信仰は、地上のすべての宗教の母である」 ヴォルテールによれば、イスラムの信者は他の宗教の信者と比べ、本能的な唯一神信仰に近い位置にいます。ヴォルテールは、キリスト教やユダヤ教の聖典に対してコーランを擁護し、コーランを“伝説”と呼んだユダヤ教の聖典の解説者の一人を強く批判しています。

「コーランは実際、道徳的な忠告、宗教的な指示、神との語らい、世界の人々への警告と奨励、神の天使たちの運命の集大成である。そのような書物を伝説と呼ぶことができるだろうか?」

ヴォルテールはかつて、「ムハンマドの信者たちは無知で愚かだ」という、この過激なキリスト教宣教師の言葉を受け入れていましたが、今は、「なぜかつて、過激なキリスト教宣教師の影響を受け、ムハンマドとファナティシズム(熱狂・狂信)を結び付けてしまったのか」と後悔しています。そのためヴォルテールは、1748年、長い序文と共に戯曲を発表し、過去を償おうとしました。彼は友人への書簡の中で、次のように記しています。「私はムハンマドの権利を大いに損なってしまった」

その後、ヴォルテールはイスラムを守り、イスラムの偉大な預言者を、人類への大きな恩恵を持つ最も清らかな人間として紹介することに努めました。