米NASAと国立気象局,「2015年は、史上最も温かい年」
(last modified Thu, 21 Jan 2016 14:21:04 GMT )
1月 21, 2016 23:21 Asia/Tokyo
  • 米NASAと国立気象局,「2015年は、史上最も温かい年」

NASA・アメリカ航空宇宙局とアメリカ国立気象局が、2015年は史上最も温かい年になったとし、温室効果ガスの排出のさらなる削減に向けて努力するよう求めました。

NASAおよび、アメリカ国立気象局の発表によりますと、地球全体の昨年の平均気温は0.9度で、これは20世紀以来最高であり、2014年と比較して0.16度高いということです。

この報告ではまた、昨年において地球全体の温度が急上昇した理由の1つは、太平洋におけるエルニーニョ現象であり、これは2年から7年に1回の割合で海面の温度が上がるというものです。

しかし、学者らは、特に化石燃料の消費をはじめとする人間の活動が、地球温暖化の最も重要な原因だと考えています。

NASAのある研究者は、「2015年は、エルニーニョ現象を考慮しなくとも、史上最も温かい年だった。だが、この現象は、地球温暖化のプロセスを少々早めたに過ぎない」と語りました。

昨年末に始まった最近のエルニーニョ現象は、今年の春まで続くといわれています。

この研究者はまた、「地球温暖化の原因は主に、大気中における二酸化炭素の濃度の上昇であり、これ以上二酸化炭素濃度が上昇すれば、地球の温度はさらに上がるだろう」と述べました。