スウェーデン、「シリア攻撃に関するアメリカの口実は虚偽」
4月 08, 2017 19:36 Asia/Tokyo
スウェーデン国連大使が、シリアに対するアメリカのミサイル攻撃の理由は、2003年のイラク攻撃の口実と同様に虚偽であるとしました。
IRIB通信によりますと、スウェーデン国連大使は、シリアに対する最近のアメリカの軍事攻撃に懸念を示し、この行動をイラクに大量破壊兵器が存在するとした、2003年のアメリカとイギリスによる発言と比較しました。
当時、イラクでの大量破壊兵器の存在に関する国連調査委員会の委員長を務めていたハンス・ブリックス氏は、イラクにはそのような兵器が存在せず、同国でそのような兵器は発見されなかったとしています。
アメリカとイギリスは、イラクが大量破壊兵器を隠していたことに関する詳細な情報を入手していると主張していました。
アメリカは7日金曜未明、シリア・イドリブ県に対し今月4日に化学兵器による不審な攻撃が行われたことを理由に、地中海に駐留する2隻の戦艦からシリア中部ホムス県にある空軍基地に対し、59発のミサイルを発射しました。
このミサイル攻撃で、子供4人を含むシリアの民間人9名が死亡したほか、7名が負傷しています。
こうした中、シリア政府は化学兵器の使用を一切否定しています。
イラクとシリアのテロ組織は、この両国の国民に対し化学兵器をはじめとする使用禁止兵器を何度も使用しています。